【グロテスクな純愛物語】『沙耶の唄』のあらすじ解説!脚本はあの「虚淵玄」!

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【電波?グロ?純愛?】『沙耶の唄』のあらすじとは?虚淵玄だしそりゃそうだよね
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みなさん、こんにちは。

今回は純愛グロゲーで有名な『沙耶の唄』について解説していきます。

2003年にニトロプラスから発売された『沙耶の唄』ですが、脚本は虚淵玄氏ということもあり、グロゲーや電波ゲーとして人気が高く、今でもニッチなファンが多く名前をよく聞きます。

一方で、「沙耶の唄はグロゲーの皮をかぶった純愛?」と表現されることもあるほど一途な恋愛を描いているとも言われています。

一見、グロや電波とは相容れなさそうな純愛という言葉ですが『沙耶の唄』は物語の性質上、移植されることも少なくその実を知る人は意外に少ないです。

『沙耶の唄』はグロ?電波?純愛?あらすじは?

そこで今回は『沙耶の唄』のあらすじを解説しながら、なぜグロや電波と言われつつ、純愛ゲームとして人気なのかを解説していきます。

では、いってみましょう。

  • 『沙耶の唄』は悩みを抱えた青年と突然あらわれた少女「沙耶」と一緒に歩むハートフルストーリー!
  • 『沙耶の唄』はすべてがグロい!けど物語は純愛もの
注意

『沙耶の唄』は18禁アダルトゲームです。対象年齢に注意して購入してください。

純愛グロゲー『沙耶の唄』とは?脚本はあの「虚淵玄」

沙耶の唄1
©2003-2017 Nitroplus

『沙耶の唄』は2003年にニトロプラスから発売された18禁アドベンチャーゲームです。

いわゆるエロゲーと言われるジャンルですが、サスペンスアドベンチャーとも言われており単に恋愛中心に物語が展開していくわけではありません。

むしろ18禁要素もグロ>エロでひたすら猟奇的な世界観が続きます。その中でのスパイスにエロがあると思ったほうがいいです。間違ってもエロ目的でプレイしないようにしましょう。

物語の中には、手塚治虫の「火の鳥」やクトゥルフ神話などのエッセンスが混ぜられており、狂気や異界、禁忌といった宗教観や思想を反映した表現が見られるのも特徴です。

エンディング数は3、総プレイ時間も長くても10時間程度と今で言うロープラギャルゲーに近い体制で発売されました。ちなみにすべてバッドエンドだと思ってください。

脚本は虚淵玄氏。アニメや小説で聞いたことがある方も多いかと思いますが、『魔法少女まどか☆マギカ』や『Fate/Zero』を手掛けた方です。

作風は基本的に「鬱ゲー」「電波ゲー」を量産しているような方で、『沙耶の唄』は虚淵氏の中でも比較的初期の作品ですが、例にもれない作品となっています。

グロさや描写の臨場感はゲームのほか小説でもわかりやすいです。

『沙耶の唄』はメーカー曰く「ニトロプラス入門作」らしいです。ギャルゲー初心者にはオススメしませんが「ニトロプラスってこんな会社なんだ!」となるので参考にはなります。

『沙耶の唄』のあらすじ解説?

沙耶の唄2
©2003-2017 Nitroplus

ここからは『沙耶の唄』の物語の核心にも触れるので若干のネタバレ注意です。

最終的な物語の結末には触れないので、ここからどう展開していくかは自分の目で確かめてください。

まずは、当時の表向きに掲載されていたあらすじがこちら。

医科大学に籍を置く男女4人の恋物語。

そして、ある日とつぜん郁紀(ふみのり)の家へと転がり込んでくる謎の少女・沙耶。

人知れず悩みを抱えた一人の青年が、様々な人々との出会いと別れを経験し、ついには自分なりの人生を切り開いていこうと歩み出す…。

「ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~」より

『沙耶の唄』をプレイ済みの方にはわかりますが、間違ってはいません

細かい部分が省かれている点と真実が伏せられている点だけを除いて嘘をついているわけでもありません

興味がある方は、この表現だけを頼りに実際に『沙耶の唄』をプレイしてみるといいかもしれません。

そして、その後修正された実際のあらすじはこちら。

主人公・郁紀は事故で両親を失い、自身も脳に障害を負う。

そのせいで、「視覚に重大な後遺症を残し、それに引きずられ他の感覚も全て歪んで感じる」ようになってしまう。

そんな中、当然あらわれた唯一まともに見える少女・沙耶。

その少女こそが、彼にとってのただ一筋の光であった…。

なんとなく不穏な空気がただよい始めましたが、ここまで見ても「なぜグロゲーと呼ばれているのか」についてはわかりにくいかと思います。

続いて、なぜグロゲーと呼ばれているのかについて掘り下げていきます。

『沙耶の唄』はなぜグロいのか

沙耶の唄3
通称「グロ肉」と呼ばれる肉壁の中の唯一の少女©2003-2017 Nitroplus

『沙耶の唄』に関してはほぼすべてがグロいといっても過言ではありません。

『沙耶の唄』がグロい理由はあらすじにある「視覚に重大な後遺症を残し、それに引きずられ他の感覚も全て歪んで感じる」という部分です。

主人公・郁紀にとっては景色すべてが肉塊に見えています。見えるだけならまだしも五感すべてが見た目に付随してしまっています。建物の壁は内蔵を裏返したような赤黒い肉壁、人間は異臭を放ち聞き取ることのできないノイズを話す肉塊です。

まともな食事も取れないような環境が一生続くとなれば、陰鬱としてくるのも理解できます。

そんな得体の知れない環境や物体に囲まれながら生活していた郁紀にとって突然あらわれた唯一まともに見える沙耶の存在は絶大です。

つまり、主人公にとって『沙耶の唄』は『沙耶』以外がすべてグロいです。ちなみに劇中CGは肉壁ほど優しくないので興味がある方は、検索して探してみてください。

なんで『沙耶の唄』はグロいのに純愛なのか?

ここまで来てグロ電波ゲーということはなんとなく理解できたわけですが、「なぜ『沙耶の唄』は純愛ゲームと呼ばれているのか」と疑問が残ります。

その理由は、主人公・郁紀に『沙耶』がひたすら献身的に接してくれるという点です。

沙耶は、郁紀の狂った世界でも生きていけるように知恵を出してくれたり、「私なら郁紀の異常を治し、人としての生活を取り戻すことができる」と発言してくれたりとひたすら献身的です。

郁紀にとって沙耶は「世界で唯一の少女」、「狂った世界の一筋の光」であり献身的に支えてもくれます。

これを純愛と呼ばずなんと呼ぶでしょうか。

まとめ【『沙耶の唄』はグロテスクな純愛物語】

  • 『沙耶の唄』は悩みを抱えた青年と突然あらわれた少女「沙耶」と一緒に歩むハートフルストーリー!
  • 『沙耶の唄』はすべてがグロい!けど物語は純愛もの

虚淵氏の作品は基本、人が食べ物になったり、人が化け物に変貌したりと陰鬱かつバッドエンドが多い印象です。

『沙耶の唄』でもその作風はあますことなく表現されています。

また、物語の核心にも触れていますがエンディングはまた格別です。

3つしかないため、時間もそんなにかからないので興味がある方はぜひプレイしてみることをオススメします。

18禁ですがAndroidアプリとしても配信です。

では、またのきかいに。

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