みなさん、こんにちは。
今回は『メモリーズオフ』シリーズ全作品をまとめて紹介していきます。
『メモリーズオフ』シリーズはナンバリングタイトルも多いため、「どれがつながっているのか？」「どれがオススメ？」と遊ぼうにもわからないことが多いです。
今回は『メモリーズオフ』シリーズを作品群ごとに紹介、オススメポイントについても解説していくので、ぜひ参考にしてください。
『メモリーズオフ』シリーズはゲーム以外にも小説やドラマCDでも展開されていますが、今回はゲームで展開されたシリーズについてのみ解説しています。
『メモリーズオフ』シリーズとは？
『メモリーズオフ』シリーズは世界観を共有していますが、どれからでも楽しむことができます。
一部、小ネタ的なつながりがある部分もあるので、気になる方はシリーズ一作目『メモリーズオフ』から遊ぶのがオススメです。
『メモオフ』シリーズを通して、「生と死」をテーマにしていることが多く、シナリオの雰囲気はやや重めです。
昨今のギャルゲーと比較すると選択肢も多く、油断するとヒロインが死んだりBAD ENDを迎えることもめずらしくありません。
ギャルゲー初心者には少し難しいかもしれませんが、シリーズを通してシナリオとキャラの評価は高い人気シリーズとなっています。
『メモリーズオフ』シリーズ全作品紹介
『メモリーズオフ』シリーズのナンバリングタイトルと発売年です。
| No. | 発売年 | タイトル | オススメ度 | 通称 | リンク |
| 1 | 1999 | 『メモリーズオフ』 | ★★★★☆ | 『初代』 | 詳細をみる |
| 2 | 2001 | 『メモリーズオフ2nd』 | ★★★★★ | 『2nd』 | 詳細をみる |
| 3 | 2003 | 『想い出にかわる君～メモリーズオフ～』 | ★★☆☆☆ | 『想君』 | 詳細をみる |
| 4 | 2004 | 『メモリーズオフ～それから～』 | ★★★★☆ | 『それから』 | 詳細をみる |
| 5 | 2005 | 『メモリーズオフ＃5とぎれたフィルム』 | ★★★☆☆ | 『メモオフ5』 | 詳細をみる |
| 6 | 2008 | 『メモリーズオフ6～T-wave～』 | ★★★☆☆ | 『メモオフ6』 | 詳細をみる |
| 7 | 2010 | 『メモリーズオフゆびきりの記憶』 | ★★★★☆ | 『ゆびきり』 | 詳細をみる |
| 8 | 2018 | 『メモリーズオフ-Innocent Fille-』 | ★★★★★ | 詳細をみる |
『メモリーズオフ』シリーズは全8作品からなるシリーズモノです。2018年発売の8作目『メモリーズオフ-Innocent File-』をもって『メモリーズオフ』シリーズは完結しています。
しかし、完結したあとも『メモリーズオフ』シリーズの世界観を引き継いだ『シンスメモリーズ星天の下で』が2021年に発売されています。厳密に言うと『メモリーズオフ』シリーズではないので、別記事で解説しています。
では、『メモリーズオフ』シリーズについてナンバリングタイトルとファンディスクも含めてひとつずつ解説していきます。
第１作目から第７作目までを一気に遊びたい方は『メモリーズオブ ヒストリア』が発売されているのでぜひ遊んでみてください。
『メモリーズオフ』シリーズ各作品のオススメポイント
『メモリーズオフ』シリーズの各作品の解説とオススメポイントを整理していきます。
PCではナンバリング作品はすべて単品発売されています。
『メモリーズオフ』
私立澄空学園に通う17歳の高校2年生の主人公「三上智也」。夏も過ぎた日常の中で智也は様々な女の子たちとのふれあいを通して、自分の中の本当の想いを見出すことになる。彼女たちとの出会いは、智也の心に何をもたらすのだろうか。様々な想いと共に、秋は深まっていく…。
『メモリーズオフ』シリーズ第一作目は1999年に発売された『メモリーズオフ』、通称「初代」です。外伝作品として『2nd』との前後の時期に当たる『メモリーズオフ アフターレイン』があります。
『メモリーズオフ』はシナリオ序盤から伏線が潜ませてあったり、一作目ながらシナリオの評価が高い作品です。また、シナリオ全体の雰囲気も儚げでせつない展開が多いため、シナリオゲーとして人気になるきっかけにもなりました。
一方で、20年以上前の作品ということもあり、全体的に古く感じてしまう点や重めなEDが多い点では賛否両論が見られる作品でもあります。
とはいえ、全体的には高評価の作品であり、シリーズ一作目であるのでぜひプレイしてもらいたい作品です。
『メモリーズオフ2nd』
私立の高校に通う高校3年生の「伊波健」は半年前から同級生「白河ほたる」と交際中。夏休みのある出来事を境に、健の日常に変化が訪れる。些細な誤解やすれ違う心…。2人の間の数え切れぬほどの想い出…。そんな想い出を振り切ってでも一緒にいたいと思う女性が現れたとしたら…。
『メモリーズオフ2nd』は、2001年に発売されたシリーズ屈指の傑作とも呼ばれている作品です。あらすじからもわかるとおり『2nd』は修羅場が多く、最初から物語に一気に引き込まれます。
主人公やヒロインたちの感情の揺れ、不安、苦悩、葛藤という微妙な心情を丁寧に描き、それぞれの視点でのリアリティのある青春を味わうことができます。
シナリオ展開上、主人公の性格で賛否両論ありますが「ホワイトアルバム2」のような心情を丁寧に描く作品が好きな人はハマる作品です。
『想い出にかわる君～メモリーズオフ～』
なんとなく大学生になった主人公「加賀正午」は大学生活を楽しんでいる一方、漠然とした憂鬱差を感じていた。その原因は理由も告げず、突然消えた恋人「黒須カナタ」。それから数年後、カフェで再会するカナタと正午。失ったと思っていたカナタとの再会とカフェでの新しい出会いの狭間で心は揺れる…。
なぜかシリーズタイトルがサブタイトルとなった『想い出にかわる君～メモリーズオフ～』。発売は2002年。
シリーズ作品ですが『初代』『2nd』と作風はかなり変わり、シナリオ全体で賛否両論がある作品です。
過去作品にとらわれない自由な発想で制作された本作ですが、シリーズファンには変わりすぎた作風やシナリオの薄さで不評だったようです。
一方で、シリーズ初心者にはシナリオは好評で単品作品として見ればむしろ高評価もされる作品です。
シリーズ初心者やギャルゲー初心者にはオススメです。
『メモリーズオフ～それから～』
高校3年生の鷺沢一蹴は順調な日々を送っていたが、バレンタインデーに彼女の陵いのりと海岸沿いの教会でデートする。そこで一蹴はいのりからの突然の別れ話を聞かされる。一蹴は驚きと戸惑いの中、いのりの意図を理解できずに残される。彼女の突然の行動に困惑し、未解決のままいのりは去ってしまう。
4作目は2006年に発売された『メモリーズオフ～それから～』。外伝作品として『メモリーズオフ～それから again～』が発売されています。
『それから』もシリーズ恒例の「暗めなシナリオ」で、最初からフラれる展開が用意されています。また、各ヒロイン√においても苦難の連続です。
よくも悪くも『メモオフ』らしさがあるシナリオ展開は人気も高く、特にいのり、雅√はシナリオの重さも相まって感涙必至です。
『メモオフ』シリーズに関連するキャラが友情出演しているので、シリーズファンにはうれしいポイントです。
『メモリーズオフ＃5とぎれたフィルム』
千羽谷大学の2年生「河合春人」は、映画作りという夢を目指してサークルに所属している。しかし、親友「日名雄介」の死をきっかけにその夢を諦めかけていた。そんな折、突如現れた謎の女「仙堂麻尋」により、仲間たちとの間に微妙な変化が訪れる。立ち止まった春人の途切れたフィルムは静かに回り出す…。
シリーズ五作目である『メモリーズオフ＃5とぎれたフィルム』は2005年に発売されました。外伝作品は『メモリーズオフ encore』。
『メモオフ』シリーズ恒例のテーマ「生と死」を序盤からうまく表現しており、挫折や苦難に直面しながらもあがき、変わっていく主人公たちの物語は「『メモオフ』シリーズの復活」とも言われました。
一方、各ヒロイン√のシナリオのボリュームや質に差があり、「とあるヒロイン√は好評だが、とあるヒロイン√は微妙…」ということが起きています。
とはいえ、ほとんどの√ではヒロインの魅力がうまく表現されており、やり終えたあとには心に残るものあります。特に麻尋√はキャラの性格や行動の理由も意味のあるものとして昇華されておりオススメです。
『メモリーズオフ6～T-wave～』
神奈川県澄空市、通学路。主人公・志雄は幼馴染のりりすと登校していた。りりすは昔に比べ気ままな性格に。りりすの変化に戸惑いながらも世話を焼くが、りりすのせいで彼女もいない。そんな折、新たなクラスメイトの箱崎智紗と出会う。大胆なイメージチェンジをした智紗に後夜祭で踊る誘いを受けることに。志雄は戸惑い、りりすは複雑な表情。秋風が三人の運命を揺らす。
『メモリーズオフ6～T-wave～』は2008年に発売されました。外伝作品は『メモリーズオフ6～Next Relation～』。
『メモオフ』の原点回帰と言われており、舞台は澄空学園、主人公は高校生と『初代』に近い設定となっています。
メインストーリーはよく言えば『メモオフ』らしく、悪く言えば目新しさに欠けており無難にまとまっていた印象です。
反対にサブヒロイン√はヒロインの魅力も引き出しつつ、うまくまとまっており、人気も高いです。
『メモリーズオフゆびきりの記憶』
藤林高等学校の2年生「芹澤直樹」は、幼馴染の「天川ちなつ」や学校の仲間たちとずっとこんな暖かな暮らしが続くことも願っていた。しかし、そんな願いは唐突に謎の少女によって打ち砕かれる。突然として現れた謎の少女「南雲 霞」。突然始まる秘密の同棲生活。明かされる記憶の矛盾。繋いだ指をほどく勇気はあるのだろうか？
『メモリーズオフゆびきりの記憶』は2010年に発売されました。他作品と異なり、スピンオフ作品はありません。
『ゆびきり』は三角関係になりやすい設定もあり、ドロドロを全面に押し出してきます。
『メモオフ』シリーズの中でもダークな部分が目立つ作品で、ヤンデレ属性が好きな方はハマりやすいと思います。
若干クセは強いですが、ギャルゲーとしてはうまくまとまっているため、遊びやすい作品です。
『メモリーズオフ‐Innocent Fille‐』
札幌海陵高校へ通う累（かさね）は、いつも「どこか遠くへ行きたい」と願っていた。親友の莉一の支えもあり、願いが叶い湘南海陵高校へと一時的に転入することになった。「これは新しい一歩だ」勇気を出して踏み出したささやかな一歩。それは容易く掴むことの出来ない、未来へと向かっていく…。
『メモリーズオフ‐Innocent Fille‐』は2018年に発売、後に後日談として『メモリーズオフ‐Innocent Fille‐for Dearest』が発売されています。
『メモオフ』シリーズの最終作で『Innocent Fille』をもってシリーズは完結しています。
『Innocent Fille』は高校生の日常や悩み、恋と青春をテーマにした『ライトサイド』と過去の事件やそれに挑む非日常をテーマにした『ヘビイサイド』の2種類のストーリーがあるのが特徴です。
『メモオフ』らしい二面性のあるストーリーを楽しめる集大成として完成度も高い作品です。
『メモリーズオフ‐Innocent Fille‐』は後述する『メモリーズオフヒストリア』には収録されていないので、単品で購入する必要があります。
『メモリーズオフ ヒストリア』がオトク！
『メモリーズオフ ヒストリア』は『メモリーズオフ』シリーズの第1作目から第7作目までの全8作品を現行機種向けに仕様変更し、移植した作品です。
シリーズ初期作は発売から20年以上が経過しており、現行機種ではプレイが困難ですがまとめて移植されているため、『メモリーズオフ』シリーズを一気に遊びたいなら『メモリーズオフ ヒストリア』がオススメです。
『メモリーズオフ ヒストリア』はファンディスクを除く、ナンバリングタイトルのみが収録された作品なので、全作品を収録しているわけではないので注意が必要です。
「『メモリーズオフ』シリーズのナンバリングタイトルを一気に遊びたい！」という方はぜひ『メモリーズオフ ヒストリア』で遊びましょう。
『メモリーズオフ ヒストリア』の収録・未収録作品の解説などは別記事でしているので、参考にしてください。
まとめ【『メモリーズオフ』は作品ごとに個性あり！】
今回は『メモリーズオフ』のゲームシリーズを一挙紹介しました。
それぞれのナンバリングタイトルに共通するテーマもあれば、微妙に違いもあります。
20年の歴史を持つギャルゲーですが、シリーズとしては完結しており、今ならオトクに遊べるパックも各機種で発売しているので、気になった方はぜひ遊んでみましょう。
では、またの機会に。