みなさん、こんにちは。
今回は鬱展開で胃が痛くなるゲームの代表作『ホワイトアルバム2』の紹介をしたいと思います。
「ホワイトアルバム2って何がやばいの?」「なんでゲームで胃が痛くなるの?」と思っている方はぜひ参考にしてください。
今回は『ホワイトアルバム2』という作品が何がやばくてどうして胃が痛くなるのか、オススメポイントと共に紹介していきたいと思います。

- ホワイトアルバム2ってそもそもなんだよ!
- 何でホワイトアルバム2をプレイすると胃が痛くなるんだよ!
- ホワイトアルバム2のおすすめポイントを教えろ!
【ネタバレなし】なので『ホワイトアルバム2』を未プレイの方も参考にしてください。
では行ってみましょう。
PC版『ホワイトアルバム2』はエロゲーです。対象年齢に注意してください。
『ホワイトアルバム2』ってどんなゲーム?
2007年秋、東京。峰城大付属3年生の北原春希は学園祭でのバンド演奏を夢見ていたが、メンバー間の痴情のもつれでバンドは崩壊。しかし、春希は諦めず、歌の才能を持つ学園のアイドル小木曽雪菜とピアノの天才、問題児の冬馬かずさを勧誘。練習を重ね、バンドは見事な復活を遂げ、学園祭のステージは大成功。だが、その後、3人の間にすれ違いが生じていくー。
原作は、アダルトPCゲームです。いわゆるエロゲーやギャルゲーと呼ばれる美少女アドベンチャーゲームで、選択肢に応じて各ヒロインのルートが決まっていくシステムになっています。
原作ゲームのホワイトアルバム2についてはこちらで解説しています。
『ホワイトアルバム2』は何がやばいのか

「『ホワイトアルバム2』の何がやばいか」の答えはシナリオです。
- 「三角関係」がやばい
- シナリオが長すぎてやばい
- 鬱々しているせいで胃が痛くてやばい
具体的には以上の点が『ホワイトアルバム2』におけるシナリオのやばい点です。
ひとつずつみていきましょう。
『ホワイトアルバム2』は「三角関係」がやばい
『ホワイトアルバム2』の大きなテーマの中には「三角関係」があります。
主人公・春希は常に2人以上のヒロインの中で揺れ動くことになります。さらに言うと誰かが必ず不幸になる選択を取り続けなければならない状態になることもあります。
「優柔不断なだけじゃん」「はっきりしないのが悪い」と思いますよね。正直、私自身もそう思いながらプレイしている部分は多くありました。
しかし、『ホワイトアルバム2』はリアリティがあります。現実的な選択を常に強いられるわけです。
『ホワイトアルバム2』は、「選択を強いられながらどれを選んでも誰かが傷つく」「全員が幸せになる選択はない」ということを教えてくれます。
『ホワイトアルバム2』はシナリオが長すぎてやばい
『ホワイトアルバム2』は高校生から社会人になるまでの長い間が物語となっています。その中で春希はいろいろ悩み悔やみ、葛藤しながら選択していきます。
もはや、『ホワイトアルバム2』は主人公・春希の半生と言っても過言ではありません。
ゲームのプレイ時間は約60時間程度ですが、その中には各々の登場人物の葛藤が詰まっています。
『ホワイトアルバム2』は鬱々しているせいで胃が痛くてやばい
春希は根が真面目で、誰も傷つけたくないがために自分が一番傷つく選択をすることもあります。これじゃあだめだと友人や家族が何とかしようともがいてくれもします。
そんなところを見続けていたら、春希だけを責めることもできなくなってしまい結局プレイヤー自身も一緒に悩み悔やみ、胃を痛めることになるのです。
未プレイの方は言っている意味があまりわからないかもしれませんが、全部クリアしてからまた見てみると何となく言いたいことが伝わるかと思います。
『ホワイトアルバム2』胃が痛くなるオススメポイント

では、そんな未プレイの方向けにホワイトアルバム2の魅力をまとめていきたいと思います。
胃が痛いオススメポイント①:鬱展開に終わりがない
何度も説明していますが、常に鬱展開が続いていくと思ってください。ギャルゲーなどのジャンルをプレイする方は慣れていると思いますが、ホワイトアルバム2の場合はひたすら現実的です。
異世界設定や超能力展開が起きやすい美少女ゲーム界隈ですが、ホワイトアルバム2はそんな展開はありません。頭が少し固い委員長みたいな主人公が学園一のアイドルや天才ピアニストを母にもつ落ちこぼれ美少女と学園祭に参加するだけです。
ここまでで非現実的と言われればどうしようもないですが、地球上探せば起きていなくてもおかしくない状況ではあります。
そしてこの後は、現実的にドロドロしていきます。超能力でハイ解決!とはいきません。みんな悩んでどつぼにはまっていきます。
最終的にハッピーエンドと言えるのかもわかりませんが、このホワイトアルバム2という作品でしか味わえないものが味わえます。
こういった物語展開は、今まで味わったことはなく考え方や心理面においても個人的に「自分に影響を与えた作品」となっています。
胃が痛いオススメポイント②:親友がかっこよすぎる
「なんでそんなドロドロするんだよ」「だれか原因を作ったやつがいるだろ」と思う方もいるかもしれませんが、ホワイトアルバム2においてはみんな同罪でみんな悪いです。
ここまで入り組んだ関係性に発展してしまったのは主人公をはじめヒロインにも原因があります。
しかし、主人公・春希の親友である飯塚武也は違います。
おそらくこのゲームを全クリした方で武也への批判をする人はいないかと思います。
それくらい彼の活躍は凄まじく、このゲーム屈指の聖人です。
これは本当にすべてのルートをクリアしないとわからないですが、本当の友達のあるべき姿、一生物の友人とはどういう人物かということを身をもって教えてくれました。
武也の活躍を見るだけでもホワイトアルバム2をプレイする価値があると思えるくらい大好きなキャラです。こちらで詳しく解説しているので、参考にしてください。
胃が痛いオススメポイント③:BGMがいい
前作でもそうでしたが、「ホワイトアルバム」シリーズはBGMも印象的です。
劇中で歌を歌うシーンもあるため、かなり気合が入っていますが、日常シーンのBGMも心情がよく表れており、ゲームをしていなくてもBGMだけを聞いてたりすることもあるほどです。
季節が冬ということもあり、おしとやかなメロディーラインの曲が多く、無印のホワイトアルバムを彷彿とするようなBGMもあります。
ゲームをプレイしているときには、あまり気にならないかもしれませんがクリアした後とかに聞き直してみると思い出深いシーンを思い出したりすることもできます。
胃が痛いオススメポイント④:脚本も素晴らしい
ホワイトアルバム2がなぜここまで話題に上がるかというと脚本にも秘密があります。
今作の脚本は丸戸史明氏。ライトノベル「冴えない彼女の育てかた」やPCゲーム「パルフェ」なども手掛けています。
これらの作品が好きな方はもちろんそれだけでプレイする価値はあると思いますし、知らなかったという方はこれらの作品も見てみてください。
本来ならこういったテーマなら「NTRは嫌い」「浮気なんて言語同断」と分断されるところですが、丁寧な心理描写、春希の葛藤、友人や家族の在り方など物語として素晴らしい作品にまとまっています。
繊細な内容なだけに方向性を間違えれば駄作で終わってしまったところが、今作は文句なしの名作です。やはりそれは卓越した脚本家の腕前があってこそでしょう。
まとめ【『ホワイトアルバム2』は胃が痛くなる神ゲー!】
まとめるとホワイトアルバム2は以下のような作品です。
- 鬱展開てんこ盛りで胃が痛くなるシナリオ!真剣に悩んで葛藤するけど誰かを傷つけてしまうよ!
- でも、その鬱展開が本作最大の売り!脚本家は丸戸史明氏なだけあって心理描写がうまい!
- やはり持つべきものは友達!親友・飯塚武也が良いやつ過ぎて憧れる!
- BGMも神!名シーンは名曲と共に!
ゲームをやっていてもギャルゲーはしないという方は多く、ましてやホワイトアルバム2は時間もかかる部類のゲームですから、おすすめしてもなかなかやってもらえないんですよね。
本当は、もっとホワイトアルバム2について語りたいですし、かずさ派と雪菜派の討論とかも見てみたいんですけど、名前は知っているけどプレイしたことがない方が多く、語れる方は多くない印象です。
今回の記事を読んでいただいた方が少しでもホワイトアルバム2に興味を持ち、プレイまでの背中を少しでも押せたなら幸いです。ぜひプレイしてみてください。
では、またの機会に。