みなさん、こんにちは。
今回は三大電波ゲームのひとつ『さよならを教えて~comment te dire adieu~』について解説していきます。
『さよならを教えて(通称:さよ教)』は電波ゲーとしては有名ですがゲーム内容やなぜ電波ゲーなのかについてはあまり知られていません。
『さよならを教えて』ってどんなゲーム?
今回はそんな『さよならを教えて』のストーリーを中心になぜ電波ゲームとして知られているのか、本当に怖いのか、を紹介していきます。
では、いってみましょう。
『さよならを教えて~comment te dire adieu~』とは?
『さよならを教えて』は、CRAFTWORK制作の18禁美少女アドベンチャーゲームです。いわゆるエロゲーです。
ジャンルはファナティックアドベンチャーノベル。
ファナティックとは『fanatic』で、狂信者という意味です。すでに不穏な空気感が漂いますね。
キャッチコピーは「言葉、男、狂気、少女、さよなら」。
発売は2001年でありながら、いまでも語り継がれる伝説的電波ゲームであり、異色な作品が多いCRAFTWORKの中でも一際異彩を放っている作品になります。
ちなみにゲームカタログでの評価は良作、怪作です。
残念なことにCRAFTWORKは今作を最後に新作は発表しておらず、新作を期待する声は後をたちません。
『さよならを教えて』のストーリー
主人公・人見広介は女子高に通う教育実習生。彼は学校の生徒や教師との付き合いに精神的に疲れていた。
ある日、彼は美しい天使が異形の怪物に蹂躙される夢を見る。校内の保険医にその夢のことを相談していると、1人の少女が保健室に入ってきた。
その少女は彼の見ていた夢の中の天使に酷似していた…。
あらすじの時点でかなり不穏です。
エンディング数は5で、ヒロインも5人です。
ボリューム自体は多くはなく、比較的プレイ時間は短めです。
『さよならを教えて』は一般的なギャルゲーと同じくテキストベースで物語が進行していき、選択肢を選びながらエンディングを目指す形になります。
しかし、この作品はたまに主人公は選択肢を無視します。
その理由は後述。
『さよならを教えて』が怖い理由
では、ここからは『さよならを教えて』がなぜ怖いと言われるのか紹介していきたいと思います。
部分的にネタバレが含まれるので注意してください。
怖い理由①パッケージの注意書きが怖い
『さよならを教えて』のパッケージには以下のような注意書きがあります。
・現実と虚構の区別がつかない方 ・生きているのが辛い方 ・犯罪行為をする予定のある方 ・何かにすがりたい方 ・殺人癖のある方 ※このソフトには精神的嫌悪感を与える内容が含まれています。上記に該当する方はご遠慮くださるよう、あらかじめお願い申しあげます。
すでに狂気が垣間見えますが、メーカーの脅し文句のようにも見えます。
ここまで、期待させといて実は大したグロ・電波要素がなかったゲームもたくさんありました。
しかし、『さよならを教えて』は違います。大人しく上記に当てはまる方はプレイを控えるようにしてください。
怖い理由②CD-ROMの盤面デザインが怖い
遂に手にした伝説のオリジナルパッケージ。
さよならを教えて
いずれ手に入れると言い続けようやくだ。箱ダメージは仕方ない。中身のゲームディスク無傷、アンケートハガキも入ってる。
ゲームディスクを別ケースに入れてパケは大切にしよ
後であそBDパケと見比べよ#さよならを教えて #さよ教 pic.twitter.com/CLnEu4Xan6— 天魔銀 (@tenmagin) November 23, 2021
『さよならを教えて』のCD-ROMの盤面にはネガティブな単語が隅から隅までびっしり書かれています。
中には「猫」や「休館日」などの単語も含まれていますが、全く中和できておらず、かえって狂気を助長しています。
怖い理由③主人公は教育実習生ではない【※ネタバレ注意】
さて、ここまで狂気を感じさせる『さよならを教えて』ですから察している方も多いとは思いますが、そもそもストーリーの説明からして違いますし、ここからが最大の電波要素です。
主人公・人見広介は教育実習生などではなく精神疾患患者です。
主人公が学校だと思っていた場所は、大学病院の精神疾患病棟で、保健医の女性は担当の精神科医です。
主人公は序盤はまだ選択肢に従うこともありますが、物語が進行していくにつれ選択肢を無視したりプレイヤーでも制御できない行動を実行していきます。
これは、主人公の精神状態の崩壊を表しており、徐々に現実と妄想の境が曖昧になっていきます。
物語の進行にともなって、演出もかわっていき特に学校のチャイムはわかりやすく狂っていき、最後にはチャイムかどうかもわかりません。
そもそも、メインヒロインはおなじ病院の患者でギリギリ人間ですが、他のヒロインは実はカラスだったり、標本だったりと人間ですらありません。
ここまで見たら気づくかもしれませんが、もちろんエンディングもハッピーエンドではありません。
どのヒロインを選択しても基本的にはエンディングは変わらず、主人公の症状は悪化し、精神的に崩壊します。
ある意味主人公にとってはハッピーかもしれませんが、どう考えても狂っているといって過言ではないでしょう。
つまるところ『さよならを教えて』はストーリー、登場人物、設定、エンディング、etc…と狂ってないところを探すほうが難しく、電波以外の何物でもない伝説的ゲームとして現在でも語り継がれています。
『さよならを教えて』は何で遊べる?
『さよならを教えて』はPCとスマホで遊ぶことが可能です。
アダルトゲームということもあり、コンシューマには移植されていないため、注意してください。
まとめ【電波ゲーム「さよならを教えて」は怖い?】
- 『さよならを教えて』は三大電波ゲームのひとつ。狂ってないところがない正真正銘の電波ゲー!
- ゲームの内容以外にもパッケージやCD-ROMなど狂っている要素は盛りだくさん!精神的に健全なときにプレイしよう!
『さよならを教えて』ははっきり言って怖いです。
そもそもギャルゲーをプレイする人のほとんどはかわいい女の子と物語を通して仲良くなってハッピーエンドを迎えることを目的としています。
しかし、『さよならを教えて』はそんな目的などお構いなしです。
こういう世界観を表現できるのは、ギャルゲー・エロゲーの特権ですが、ふつうに女の子と仲良くなりたいだけの方はプレイは控えましょう。
今回は、伝説的電波ゲー『さよならを教えて』の紹介でした。
では、またの機会に。