みなさん、こんにちは。
最近おもしろいゲームに出会えていないみなさんのために刺激の強い『狂ったPC電波ゲーム』を5つ紹介していきます。
規制が厳しい昨今で、狂ったゲームに出会う機会も昔に比べてだいぶ減ってしまいました。
いい意味で平和ボケしてしまったゲーマーのみなさんは…
- あまり知られていない尖ったゲームがやりたい!
- 狂った世界観にしたりたい!
こう思うことも増えたのではないでしょうか。
そんな方々のために電波ゲームというものは存在しています。
ここで言う『電波』とは一般的に電波系などで使う「妄想を膨らませたり、他者とコミュニケーションを取ろうとしない人」というよりは、「視聴していると頭がおかしくなりそうなもの」、「常人の完成とは大きく乖離しているもの」で、『狂っている』、『狂気』に近い意味となっています。
ではいってみましょう。
【グロの皮をかぶった純愛】沙耶の唄
『沙耶の唄』は2003年にニトロプラスから発売されたアダルトゲームです。「Fate/Zero」や「まどマギ」の脚本を手掛けた『虚淵玄』作品としても有名です。
ストーリー内にはクトゥルフ神話の要素が取り入れられており、狂気、異界、禁忌といったエッセンスが強く再現されています。
『沙耶の唄』をオススメする大きな理由は表面上は電波、うつ、グロが盛りに盛り込まれた作品ですが、ヒロイン・沙耶だけはずっと主人公を支え続けてくれます。
ヒロインが献身的に主人公を支える姿から「グロゲーの皮をかぶった純愛ゲー」と言われることもあり、いまでも根強い人気がある理由です。
グロ要素は豊富ですが電波ゲーの中ではDL版も発売されており比較的遊びやすい作品となっています。
現在では、PCダウンロード版かAndroidでのプレイがオススメです。
【どうしても救いはない】さよならを教えて
『さよならを教えて』は三大電波ゲーにも数えられる有名な電波ゲームです。発売は2001年、制作は「CRAFT WORK」です
『さよならを教えて』はパッケージやCD-ROMにも狂気のメッセージが散見されるほど危険な作品ですが、『沙耶の唄』同様、いまでも人気の高い作品です。
エンディングは5つとボリューム自体も多くはないですが、昨今のギャルゲーのバッドエンドよりひどい結末を迎えます。
『さよならを教えて』のオススメポイントは、物語の進行に合わせて世界そのものも狂っていく表現にあります。
主人公が次第に狂っていくため、細かい部分で狂った表現が出てきます。
学校のチャイムはわかりやすく狂っていくので必聴です。
『さよならを教えて』もPCダウンロード版かAndroidでプレイ可能です。
【ケロQのデビュー作】終ノ空
『終ノ空』も三大電波ゲーのひとつに数えられている電波ゲーです。
『終ノ空』はケロQのデビュー作で1999年に発売されました。
ケロQの姉妹ブランドにはサクラノシリーズで有名な「枕」などがあり、現在でも活動しているアダルトゲームブランドです。
哲学が物語の主軸となっており、哲学、オカルト、難解とその手の内容が好きな方にはかなり作品です。
ゲームシステムは一般的なヒロインを攻略するゲーム形式とは異なり、複数視点で事件を追い、真相にう近づくシステムになっています。
クラスメートの自殺という一大事件を4人の視点から追うことでそれぞれ異なった見方をしていきます。
この点が『終ノ空』のオススメポイントで、4人は同じ事件を中心に進行しているにもかかわらず事件の見え方は全く異なり、プレイヤーは章ごとに新たな事実に直面します。
現在プレイするにはパッケージ版を購入する必要がありますが、プレミア価格となっており数万円します。
『素晴らしき日々』の10周年記念パックに『終ノ空』のオリジナル版とリメイク版が同梱していましたが、こちらも入手は困難です。
今、遊ぶなら同じ題材をもとに制作された『素晴らしき日々』がオススメです。『終ノ空』に比べてかなり遊びやすくなっています。
【タイトルからアウト】ジサツのための101の方法
三大電波ゲー最後のひとつは『ジサツのための101の方法』。
ちなみに自殺のマニュアルではないので安心してください。
2001年発売、発売元は「公爵(デューク)」。現在では活動しておらず、本作もプレミア価格となっています。
ジャンルは妄想心理ノベル。電波ゲーに妄想や幻覚はつきものです。
シナリオ、キャラ、作画すべての癖が強く、良く言えば独特、悪く言えば理解不能の電波です。
オリジナルの電波用語が多数登場し、アルミホイルで防げる「自殺波動」や宇宙人の侵略兵器「生体兵器エンケリュス」など一見すると笑い出しそうな用語が飛び交います。
電波ゲーの中でもさらに電波色が強く、他の電波ゲーとは違った意味でかなり狂っています。
『ジサツのための101の方法』も再販はなく、プレイするにはパッケージ版が必要となります。
【Leafの原点】雫
最後に紹介するのは1996年発売Leaf制作の『雫』です。
Leafはいまでもホワイトアルバムやうたわれるもので有名ですし、ギャルゲーエロゲーの基盤を作った『To Heart』を制作した会社でもあります。
『雫』は同じくLeaf制作の『痕』と『To Heart』と合わせて「Leaf ビジュアルノベルシリーズ」として知られており、Leafの原点でありながら、ビジュアルノベルというジャンルを確立した作品でもあります。
ビジュアルノベルというゲーム形式を確立したのは確かですが、美少女ヒロインを攻略していくというシステムとなったのは三作目の『To Heart』以降の話です。
原点である『雫』は違います。
学園モノという点においては共通していますが、退廃的なシナリオと18禁シーンを巧妙に取り入れ、それ以外にもショッキングなシーンを取り入れまくるという当時でもとんでもない尖り方をしていました。
そのため、現在でもリニューアルこそありましたがコンシューマに移植することもなく伝説的なゲームとして語り継がれているにとどまっています。というか移植はおそらく不可能でしょう。
リニューアル版はボイスがつきますが、表現がかなりマイルドになってしまっているので、個人的にはオリジナル版がオススメです。
ちなみにダウンロード版の発売はありません。
まとめ【オススメPC電波ゲーム5選まとめてみた!】
今回はいまでも有名な電波ゲーを5つ紹介しました。
すべてのゲームが20年以上前に発売されている上、パッケージ版はプレミア価格、ダウンロード版もほとんど発売もされていないという状態です。
おそらく移植するにも現在の法律やソフ倫の規制が厳しいことが予想されるので、今後もあまり期待はできません。
そもそも精神的に不調をきたすおそれもあるのでプレイ非推奨です。
プレミア価格を払ってでもプレイしたい方のみ探してみてください。そう思ってしまった時点で手遅れかもしれませんが…。
今回は「オススメPC電波ゲーム5選」でした。
またの機会に。