みなさん、こんにちは。
今回は鬱展開で有名な名作美少女PCゲーム「ホワイトアルバム2」について紹介していきます。
冬になると一部の界隈ではこんな言葉を耳にします。
「今年もホワイトアルバムの季節がやってきた…。」
知らない方にはなんのこっちゃとなってホワイトアルバムってなんだろうと調べるわけです。そこでホワイトアルバムが1と2があること、ホワイトアルバム2のほうが人気でPCゲームであることや鬱展開で有名なことを知ります。
おそらく今この状態ではないでしょうか。そして次にこんな疑問が生まれます。
- ホワイトアルバム2ってどんなゲームだろう?
今回はこのテーマで『ホワイトアルバム2』について紹介していきます。
本作はナンバリングとして「2」となっていますが、無印版は未プレイでも問題ありません。舞台は無印版の10年後なので、細かい用語などは出てきますが、物語の根本には関わらないので安心してください。
では行ってみましょう。
『ホワイトアルバム2』とは?
2007年秋、東京。峰城大付属3年生の北原春希は学園祭でのバンド演奏を夢見ていたが、メンバー間の痴情のもつれでバンドは崩壊。しかし、春希は諦めず、歌の才能を持つ学園のアイドル小木曽雪菜とピアノの天才、問題児の冬馬かずさを勧誘。練習を重ね、バンドは見事な復活を遂げ、学園祭のステージは大成功。だが、その後、3人の間にすれ違いが生じていくー。
『ホワイトアルバム2』は2010年に発売されたPCゲームで後にPS3やPSvitaに移植されました。
発売元は、PC版はLeaf、移植版はアクアプラスです。名前は違いますが同じ会社と考えてください。
『ホワイトアルバム2』の最も特徴的なのはシナリオの丸戸史明氏の持ち込み企画である点です。丸戸史明氏といればライトノベル「冴えない彼女の育てかた」やゲーム「パルフェ 〜ショコラ second brew〜」などを手掛けた方なので知っている方も多いかと思います。
『ホワイトアルバム2』はシナリオが高く評価されている作品でもあり、一度プレイした人たちはいろいろなところでオススメしたくなる作品でもあります。
『ホワイトアルバム』無印と2のつながりは?
『ホワイトアルバム2』は無印と物語上の関係はありませんが、舞台は共通しています。
『ホワイトアルバム2』はホワイトアルバムの約10年後を舞台としており、前作の曲やBGMが使われています。
知っていると思わず「ニヤッ」となるセリフも登場しますが2から入っても物語を問題なく楽しむことができます。
無印『ホワイトアルバム』もおもしろいので2でハマった方はぜひプレイしてみることをおすすめします。
ホワイトアルバムの季節が、また、やってきた…。
『ホワイトアルバム2』を象徴するセリフのひとつがこの『ホワイトアルバムの季節が、また、やってきた…。』です。
哀愁漂うセリフですが、実際に『ホワイトアルバム2』をクリアすると冬の始まりに思わずつぶやきたくなります。
紆余曲折ある物語展開を体感して初めて意味がわかるセリフです。ぜひ全てのルートをクリアしてください。
『ホワイトアルバム2』の構成
ホワイトアルバム2は高校生編、大学生編、社会人編の全三部作構成となっており、時間経過としてもかなり重厚な物語となっています。
- 高校生編『introductory chapter』
- 大学生編『closing chapter』
- 社会人編『coda』
ひとつずつ簡単なあらすじをみていきましょう。
高校生編『introductory chapter』
『introductory chapter(序章)』は学生生活の中での出会いと別れと青春を描いている部分です。
舞台は2007年、高校の学園祭周辺の冬が始まる季節。ここからすべてが始まります。
基本的に選択肢はなく、ほぼ読み物として進行していきます。退屈に感じるかもしれませんが、『ホワイトアルバム2』の大事な導入部分です。
『introductory』の部分のみアニメ化しているので、試しに見てみたい方はアニメを見てみるのもオススメです。
大学生編『closing chapter』
次の『closing chapter』は、『introductory』から約3年後の大学生編となります。主人公はそのまま付属の大学に進学し、新たなヒロインに出会いながら物語が進行していきます。
ここからが一般的なギャルゲーらしく選択肢によって各ヒロインルートに分岐していく物語となっています。
『introductory』でのエピソードを各々が背負ったまま物語は進行していきます。
『closing』からが『ホワイトアルバム2』の最大の特徴でどのルートでも基本的に三角関係です。物語の中で必ず選択や別れがあり、心にダメージを負わせてきます。
社会人編『coda』
最後は終章である『coda』。『closing』から約2年が経過した社会人編です。
『introductory』『closing』を経て、主人公をはじめ登場人物のほとんどが心に傷を負いながら進行していきます。
エンディングはどれも物語の最終章にふさわしい出来となっています。
そして、『ホワイトアルバム2』の全てプレイした後は冬が来るたびに思うこととなります。
『今年もホワイトアルバムの季節が、また、やったきた…』と。
『ホワイトアルバム2』の登場人物
登場人物は大学生編である『closing chapter』の内容を参考にしながら紹介していきます。
北原春希
本作主人公で峰城大学文学部3年。
大学生になってから親の援助を断り、一人暮らししながらバイトで生計を立てる典型的な苦学生です。バイト三昧の生活ながらも、成績は相変わらず上位をキープ。完璧主義で妥協を許さない性格。
やっていることは結構クズだと思うんですが、なんか責めることができないです。完璧主義であるが故の弊害や曲げなければいけないこともあります。それが大人になるということなのでしょうか。三角関係って難しいですね。
小木曽雪菜
本作のヒロインの一人。峰城大学政経学部3年。
大学でも超美人で性格もおしとやか、『ある時期を除いては』ずっと、非の打ち所のない完璧な女の子として君臨するヒロイン。建前上は。
三年前に作ってしまった“伝説”からずっとアイドルとして縛られ続けています。趣味は特になし。彼氏の存在——不明。
本作最大の元凶にして一番の被害者。王道のアイドル系ヒロインですし、裏があるというわけでもありません。ただ「悪女」と呼ばれることもあります。
強調してある部分は序章をプレイすれば見えてきます。
冬馬かずさ
多分ピアニスト。きっとウィーン在住。その他の詳細不明。
本作のヒロインの一人。説明が少ないのも理由があります。ただパッケージを飾ります。これを見ている方がホワイトアルバム2についてどこまで知っているかによって語れる部分が違うのが歯がゆいです。
出番は少ないのにここまで鮮烈に残る魅力的なヒロインなかなかいません。
飯塚武也
峰城大学政経学部3年。春希とは6年間の付き合いになる、多分、一番の親友。
親友枠のキャラで、ナンパな性格ですが実は思いはまっすぐという最強なイケメンです。
物語すべてを通して、こいつのイケメンっぷりに感服する限りです。個人的に今作一番好きなキャラ。
というか全員不安定な世界で常に主人公のためを思って動いてくれる本当に良いやつです。多分プレイ中にプレイヤーの多くは何回もこいつに助けられることになると思います。
武也の魅力に関してはこちらで詳しく解説しています。
まとめ【『ホワイトアルバム2』はドロドロだけどおもしろい!】
ホワイトアルバム2はこんなゲーム!
- 全三部作の重厚なストーリー!時間と共に大人になっていくよ!
- PC、PS3、PSvitaで発売中。PC版は対象年齢に注意!PS版はサブスクがおすすめ!
- ゲームとしては本当に素晴らしい出来!辛い恋愛ゲームだけどやって後悔はしません!
今回のまとめは以上です。正直このゲームについてはまだまだ語りたいことがありますが、魅力は伝わったかと思います。
物語上でも5年経過しますし、その物語を追うことでプレイヤー自身もなんとなく大人になっていくことかと思います。
自分はこんな恋愛をしたことありませんし、今後もないとは思います。現実的でないかもしれませんが、現実をベースに丁寧に描かれた物語は本当に素晴らしいです。
これを見て少しでも興味を持ってもらえたなら幸いです。
そしてつぶやきましょう。『今年もホワイトアルバムの季節が、また、やってきた…』
ではまたの機会に。